丹後天酒まつりとは《酒蔵巡礼》 地酒と土地の食を楽しもう!

〜年に1度の蔵開き2日間で8会場一斉に開催〜

 土壁や梁が醸し出すノスタルジックな味わい…日本酒が生まれるその場所で、その空気を感じながら飲むお酒は格別です!
 丹後天酒まつりとは、日本酒の蔵開きイベント。蔵元が自ら企画したお祭りで、蔵見学や土地の食ブースなどのイベントとともに、地酒を楽しんでいただけます。日本酒の蔵は建物そのものが文化遺産と言ってもいいほどの雰囲気。通常のイベント会場での酒祭りにはない「酒が生まれるその場所で飲む格別な味わい」をお楽しみいただけます。
 そして他の酒蔵開きにはない、丹後天酒まつりの特徴は、市町村の境界を超え、蔵から蔵へ旅して巡ること。海・山・川などすべての自然がコンパクトにまとまったこの「海の京都」エリアを周遊する酒蔵巡礼の旅は、その情景も味わいの一つとなることでしょう。

普段は立ち入れない蔵見学当日限定の特別なお酒とともに

 丹後天酒まつりは、おかげさまで例年、徐々にご来場いただくお客様が増加しております。本当にありがとうございます。
 お酒はもちろん地元のフードも楽しんでいただいておりますが、中でも丹後の「人の雰囲気が良い」というお声をよくいただいております。今年も普段は接することの少ない酒造りの責任者【杜氏】との酒談義、当日限定の非売品のお酒や、普段は立ち入れない蔵の中など、ぜひこの日だけの特別な空気感をお楽しみください。特に、酒蔵内を解放するのは1年でこの日だけ、という酒蔵もあり、見学用にしつらえられた工場とは異なり、職人の心意気を間近に感じられる体験となることと思います。
 地酒そのものの旨さと地元の美味しい食に加え、日本酒の酒蔵、という風土・文化をご一緒に「味」として楽しみませんか?

konojinja

御神酒のルーツ 丹後お伊勢さんとの神秘的な物語

今から約600年前に書かれた丹後一の宮 元伊勢籠神社所蔵の文献に「伊勢の酒殿明神は丹後国より勧請す。和朝の酒の根本是なり」とあり、丹後は伊勢神宮に酒を伝えた起源の地であると伝えられています。
この文献は2016年にNHK様の取材によりテレビで初公開され、上記の文言が確かに確認できました。

丹後には酒造りの名人とされ、万病に効くと言われていた羽衣天女の伝承があり、この羽衣天女こそが、伊勢神宮外宮に祀られている「豊受大神(とようけのおおかみ)」であるとも伝えられています。その豊受大神が、同じく伊勢神宮内宮に祀られている天照大神(あまてらすおおみかみ)のために初めて稲作を始めたのが、丹後の「三日月田(月の輪田)」です。それが現在、稲作発祥の地として伝えられています。

伊勢に伝えられた神の酒が最初に作られたのが丹後であることから、丹後は「御神酒のルーツ」と言われるようになりました。天照大神に呼ばれた豊受大神は、どのようにして酒を伊勢に伝えたのか…酒を容器に詰めたのか?それとも行く先々で酒の造り方を伝え歩き、伊勢まで辿り着いたのか?具体的なことは分かりませんが、そこは神秘的なロマンとして、想像を楽しむと良いかもしれません。

天橋立久美浜湾古文書の取材風景古文書

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