主要銘柄久美の浦というお酒は、久美浜湾を一望できる酒蔵で作られているところから名前がつけられています。
作っているお酒は昔ながらの味わいのお酒・食米コシヒカリで作った「杜氏のひとりごと」、新商品「吟客 KURO」などがございます。酒造りの現場を体験していただき、綺麗な久美浜湾の景色を背景に、酒の味を楽しんで頂ければと想います。
決定次第公開させていただきます。
前はかめ屋という個人商店酒店でそれは大正時代からやっていた造り酒屋だったのですが、戦時中に統合され熊野酒造が出来ました。
やはり好きな味が変わらないことが良いと思います。飲む人の趣味や考え方も違うのに、うちのところはコレだっていってもしょうがない。ただこうであって欲しいと思う期待を裏切りたくないと思っています。
前飲んだ時はこうだったけど今回は味が変わった、と思われたくない。いつどの商品を飲んでも、お客さんがこういう味だと思って飲んでもらうのを違うと思われるのが嫌です。
ある一つの商品を作り出したのならば可能な限り、いつでも均一な商品を提供したい、全く同じラベルを貼った商品である以上、自分自身がこういう風なのを作ろうと作った限り、いつでも均質な商品を提供したいと想い造っています。
うちの商品でも20年前とは違う味になっているかもしれないけど、それは長い目で見た場合であり先月と今月では同じだと思われるよう、これこれと思っていただけるようにしていますし、可能な限りはそういう気持ちで目指してものを作っています。
比較的お酒の味わいの中とすれば優しい味が多いです。
ごつくないというかぐっとくるなどではなく優しい味になっていると思います。
自分の好みが優しいお酒が好きなので、やっぱり自分が飲み続けたいと思うお酒を作りたい、こういうのもあるんだねっていうのではなくまた飲もうと思うものを作っています。
自分の考え方の一つの特徴とすればお酒は飲んで味を楽しむものだから講釈を飲むわけじゃない、山ほど講釈をつけていて飲んだらこれかいって思うのが一番嫌いだから、飲んでわかってもらえるお酒を造っています。
1年を通して変わらない味にしたい、それでも最初の頃と熟成が進むと変わってしまうのでそれをいかに変わらない味にするのかと常に想っています。
お酒の仕込みには純水製造機を使い純水を使っています。余分なものを出来るだけ取り除いた水を使うことにより、その年の土や雨量などで水質の変化が出ないようにしています。常に一定の水であるため味の均一化にも変わらない水であることが大切であり味の再現性があります。
酵母菌などが生存していくのはミネラル分や無機質が必要で、本当の純水にいれると生きて行けないはずです。それなのになぜ純水でつくるかというと、一緒に入れるお米に酵母菌が育つために必要な栄養が全て含まれているからです。自分の理論として、他のミネラル分などはいらないと思っています。
いつでも同じ品質で作りたいので、麹をつくるという工程1つでも、可能な限り「同じ麹」を作れる設備と技術を持ちたいという想いでやってきました。蔵人が歳で変わった時に「味が変わった」となるのは嫌だから、マニュアルと設備を整えてやってきたつもりで、その中でも改良は常に重ねてきています。
お酒作りの中では米麹が締めている割合が莫大です。普通の麹と大吟醸の麹では掛ける時間や温度が違うので、一緒のところでやるのは試行錯誤してもらちがあかないと思い、大吟醸専用の麹をつくる麹室を新たに作りました。
糖化させる酵素とアミノ酸に変える酵素は違うのですが、その割合が作り方次第で全然違うのでそれを最大効率で自分の欲しい割合にするのが大変です。
麹が大成功でバッチリができたらほぼ間違いなく良いお酒になります。
砂州に仕切られた久美浜湾にある蔵。6kmに及ぶ白い砂浜と久美浜湾が一望できる。その豊かな自然の中で地元の米と水にこだわり、季節の旬を感じることのできる日本酒造りを心がける。
精米歩合へのこだわりが強く、特に特別本醸造はクラスを超えた香りと品格を持つ銘品。全体的に米と水の組成がよく、軟らかさの中にも味わいの筋が通ったお酒が多い。海の幸と相性がよい。
酒蔵名 | 熊野酒造 |
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住所 | 京都府京丹後市久美浜町45-1番地 |
杜氏 | 井岸泰雄(但馬杜氏) |
創業 | 昭和19年(1944年) |
TEL | 0772-82-0019 |
FAX | 0772-82-1594 |
アクセス | 久美浜駅から徒歩15分 |
URL | http://www.kuminoura.com/ |
代表銘柄 | 久美の浦 |